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【剣盾】君を待つ

第4章 新たな門出



【ダンデ目線】


チャンピオンになってから今日まで、俺は毎日多忙なチャンピオンとしての仕事をこなしていた。そのせいか、なかなか実家に変えることができず、家族には会えないことが多い。
特にホップのことは、時々申し訳ないという気持ちが仄暗くさせる。
時々電話で会話をした時、ホップは元気そうに話しかけてきてくれるが、きっと寂しい思いをさせてしまっているということはわかっていた。

そんな多忙な俺に、今日の午後から明日の昼まで珍しく時間が空いた。
元々入っていた予定がキャンセルになり、その穴埋めをする予定もなく、ローズ委員長は喜んで俺に時間を使わせてくれた。

そうと分かれば俺は急いで下にいるアーマーガアタクシーを捕まえて、実家のハロンタウンに向かうようお願いした。


少し揺れるタクシーの中で、俺はすぐに家族に電話した。


「・・・もしもし、母さんか?」

『あらダンデ!あなたからかけてくれるなんて珍しいわね!』

電話に出たのは俺の母親で、母さんは電話越しだったが嬉しそうな声が聞こえて、俺も自然と口元が上がる。

「ああ、実は急になんだが、明日の昼まで時間ができた。今そっちに向かってる」

『そうなの?じゃあ今日は張り切ってご飯作るわね!』

「楽しみにしてるよ。あ、ホップには内緒にしててくれないか?驚かせたいんだ」

『はいはい、わかったわ』


夕飯前には着くだろうと伝えて、俺はまだまだ先にある故郷のハロンタウンの景色を思い出しながら、目を閉じた。
久々に会える家族を思いながら、俺は帰ったらホップと何をしようか、何を話そうか、そう考えながら少し眠ってしまった。


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