第4章 新たな門出
「さん、実は私まだ博士になれてなくて・・・もう本当にひよっこなんですが、直してみてもいいですか?」
ソニアは力強くを見つめながら言った。
もまさか直してもらえると思っておらず、ビックリしてソニアに聞き返した。
「え・・・いいんですか!?」
「むしろこんな私に修理を任せてもらっていいのかなって・・・」
「引き受けていただけるだけですごく嬉しいです!」
は気持ちが軽くなるのがわかった。
また同じ図鑑で旅ができると思うと、嬉しくて仕方なかった。
しかしソニアは少し言いにくそうに口を開いた。
「時間は少しかかると思うんですけど・・・」
「そうですねぇ・・・私しばらくワイルドエリアで過ごそうと思ってるので、2ヶ月後くらいに取りに来てもいいですか?」
がそういうと、ソニアは一瞬何のことか理解できず、ポカンとした表情を見せた。そして内容を理解すると、椅子を引いて立ち上がり、大声で話だした。
「に、2ヶ月もワイルドエリアで過ごすんですか?!」
「あ、たまにポケモンセンターに寄ったりするのでご心配なく」
(ご心配なくって・・・ダンデくんも昔方向音痴が酷すぎて1ヶ月も彷徨ってた記憶が・・・結局ピンピンして見つかったけど、あの危険なエリアで2ヶ月も過ごすの?!か、変わってる人だな〜・・・)
「あ、それと私ポケモンレンジャーの資格も取ってるので、ソニアさんが思ってるような危ないことはしませんよ・・・?」
(心読まれた!)
(・・・やっぱりあのエリアで2ヶ月過ごすってなると変人に見られるんだな・・・うん、わかってた・・・(遠い目)
はソニアの顔を見て苦笑いした。
「どうしても強くならないといけないんです、だから危ないと思われてもおかしくないのはわかってます。でも私には心強いポケモンたちがいるので、そんじょそこらの野生のポケモンには負けません!」
は胸を張ってソニアにそういうと、彼女は少しだけ安心したような表情を見せた。
「そ、そうですか・・・私も昔行ったことがあって・・・知り合いが迷子で1ヶ月も見つからないことが・・・」
「(ダンデww)へ、へぇ・・・苦労したんですね、ソニアさん」」
「はい・・・」
(あ、想像より苦労したんだな・・・)