第4章 新たな門出
研究所につくと、はドアをノックした。
「ごめんくださーい、どなたかいらっしゃいますかー?」
普段あまり出さない大きな声を出して、中に人がいることを確認した。
すると、中からこちらへ向かって走る足音が聞こえ出し、は少し緊張した。
そしてガチャリとドアが開けられ、中から出てきたのはマグノリア博士ではなく、その孫のソニアだった。そして足元には愛犬のワンパチもいた。
(ソニアだ!か、かわいい〜///ワンパチも可愛すぎるーーー!!)
「こんにちは、えっと・・・おばあさまから話は伺ってます。さんですよね?私は孫のソニアと、こっちは相棒のワンパチ」
「は、はい。忙しいところお邪魔してすいません」
「全然大丈夫です!とにかくここじゃなんですから、中に入ってください」
「・・・おじゃまします」
ドキドキしながらソニアに促されて中に入り、すぐ横のキッチンのある部屋に通された。「お茶しかないですがいいですか?」とソニアに聞かれ、は畏って「お願いします」と言った。
ソニアが紅茶を作っている間、の足元での匂いを嗅いでいるワンパチが目に入った。
「・・・」
はずっと気になっていたことがあった。
それはこの研究所に来る前からずっと。
「イヌヌワン!」
「!!(これが例のイヌヌワンvsワパワパvsダークライ!!!そしてやっぱりイヌヌワンなのね・・・!)」
が衝撃を受けている間、ソニアは紅茶を入れ終わっており、は飄々と装いつつ席についた。