第4章 新たな門出
その夜にオーキド博士から、マグノリア博士とのコンタクトが取れたことのメールが届いていて、こちらもいつでも伺って良いとの書いてあった。
そして研究室へ行くようにとも添えられていていた。
そしては早速自転車の修理を頼んでいた自転車屋に朝の開店直後に伺った。
「すいません、修理を頼んでた自転車引き取りに来ました!」
自転車に囲まれたお店の中に入り、カウンターにいた男性に話しかければ、すぐに笑顔で答えてくれた。
「もしかして・・・ですか?だいぶサビもありましたが、直せるところは直しました。今倉庫から持ってきますので、ちょっと待っててください」
「わかりました」
朝一番ということもあり、他の客はおらず、店員の男性はすぐに自転車を持ってきてくれた。
「修理の依頼が来た時に見たらビックリしましたよ、部品もこちらじゃあまり使われていないタイプだったので、少し時間がかかりました。ですがこの自転車、『ミラクル・サイクル』さんのところですよね!いや〜このデザイン古いですけど最高にかっこいいです!当時僕はまだ子供だったので、さすがに100万円する自転車は頼めませんでしたけど。でも今でもこの自転車に乗ってる人がいるなんて!僕めちゃくちゃ嬉しいです!!!修理楽しくさせてもらいました!」
「あ、はい・・・ありがとう、ございます(自転車ヲタクゥ〜)」
「ぜひまた来てください!フレームが壊れてしまうと、さすがに僕も直せません。ですが!その他のことなら直してみせます!メンテナンスもしてるので、ぜひ!来てください!!!」
(2回同じこと言ってる・・・)
それから自転車のフレームに貼られた各地のステッカーを見て、更にヒートアップした自転車屋のお兄さんの話は、2時間も続いた・・・。