• テキストサイズ

【剣盾】君を待つ

第8章 ジム巡り②


「(猫騙しで初手を無効化、次に砂掛けで命中率を下げさせる…めんどくさいけどここは…)ギャラドス、もう一度竜の舞!」

もう一度ギャラドスに竜の舞をさせると、は次の手を考え出した。

(ズルズキンの技構成的に、ギャラドスを倒せる技は少ないはず…砂掛けで命中率を下げて、次のバトルに生かすのがセオリーだけど…まずハイドロポンプはもう当たらないと考えた方がいい)

一番命中率の悪いハイドロポンプはすぐに除外した。残りの滝登りと逆鱗でなんとかするしかないとわかると、は一気に勝負を仕掛けた。


「迷ってる暇はない!ギャラドス、逆鱗!」

ズルズキンの威嚇と竜の舞一回で攻撃力はいつも通りだが、素早さは1段上がったおかげでギャラドスの逆鱗はズルズキンの次の攻撃より早く動くことができた。うねる巨体が暴れ、ズルズキンに向かっていくギャラドスに、ズルズキンは後ろへ飛んで避けて見せた。

そのせいか、ギャラドスの怒りはますます増し、逆鱗で怒り狂うギャラドスは尾を振り回してズルズキン目掛けて振りかぶった。

「その尻尾に瓦割りだ、ズルズキン!」

横からズルズキン目掛けて勢いよく振り出された尻尾に、ズルズキンは右手をおおきく振りかぶって瓦割りをした。ギャラドスの尻尾の勢いをなんとか止めようと、ズルズキンは足に力を込めた。---が、ズズっとズルズキンが後ろに押されだし、ギャラドスも自分の尾を技で受け止められ、力任せにズルズキンを押し返そうとしていた。


(いきなり逆鱗を使ってくるとは…確かに竜の舞を行ってからの逆鱗は確かに相性がいい---ですが、逆鱗を使えばトレーナーの言うことは一切聞かなくなるばかりか、終われば混乱して自分を追い詰めることにもなる…動画でも見てましたが、彼女はまどろっこしい勝負はしない。確実に相手を倒すためのバトル…)

ジッとネズはを見据えると、その視線に気が付いたもジッとネズを見返した。

すると、今まで力任せにズルズキンを押していたギャラドスは、力を込めていた尻尾から力を抜き、またズルズキンに向かって体当たりを始めた。いきなり力を抜いたギャラドスに、ズルズキンはたたらを踏みながらも、突っ込んできたギャラドスの体当たりを器用に避けた。
/ 449ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp