第8章 ジム巡り②
次の日___。
「いけない…と思ってても気が付いたらここにきちゃう…足湯最高です」
「エレ〜」
「エレズンは全身でしょ、いいなぁ。私もエレズンになりたいよ」
「エレレ〜」
とエレズンはまた足湯に来ていた。
どっちもすっかり気に入ったのか、毎日のように来てはユルッと過ごし、そのあとはのんびりと観光をしたりしていた。
(オニオンくん、ポプラさんって連チャンだったから、ゆっくり過ごすのも悪くないよね)
と、言い訳を探して、はゆっくりと足湯を堪能した。
ボーッと灰色の空を眺めていると、チラチラと雪がふり始めた。
(…雪、か。レッドとしろがね山で過ごしたことを思い出すなぁ…)
は目を瞑ると、脳裏に浮かぶ記憶を思い出した。
(あの頃はレッドに追いつきたくて頑張ってたな…それにしてもしろがね山のポケモンは強くて大変だったなぁ。何回麓のポケセンにお世話になったか…。でも楽しかったな、グリーンもなんやかんや心配で連絡してくれたし。レッドとのバトルも……)
そこではハッと意識を戻した。
空は変わらず灰色で、雪も最初に見た頃よりもっと降り出していた。
本格的に降り出す前に、ポケモンセンターに帰ろうかとは思っていると、隣に誰かが座り、足を湯につけた。
「こんにちは、また来てるんだね」
「え?」
特に誰か気にしていなかったが、話しかけられたと思ったは、自分の横に座った相手を見てびっくりした声をあげた。
「あ、め、めめ、メロンさん?!」
「噂のさんでしょ?いつ私のジムに来るかずっと待ってたのに、よく足湯に来てるって聞いたけど、本当にいたわ!」
ニコッと隣に座ったメロンはに笑いかけた。メロンは全体的に白と灰色のジムトレーナーの服を着ており、特徴的なモコモコの白い帽子が暖かそうだとは思った。
ふくよかな体に、白いロングのヘアー、微笑まれるとは胸がドギマギした。
(すごい美人さんだ!うわ〜やっぱり雪国生まれなのか、肌が綺麗!!ルリナも美人だけど、メロンさん色気半端ない!)
すっかりメロンに見惚れてしまったに、メロンはフフフと微笑んだ。