第8章 ジム巡り②
『問題!さてと……あたしの年齢は?』
ここでポプラさん恒例のクイズが出た。
試合もクライマックスに差し掛かってきたと言うのに、あの人は気にすることもなくに問いかけていた。
テレビの画面がポプラからに切り替わった。
「ポプラさんまだあのクイズやってのか…」
「俺は正直に答えたら不正解だったぜ」
「お前らしいな…俺さまはちゃんと16歳って言ったぜ」
「君はそういうの得意そうだ」
当時の懐かしい記憶を思い出し、俺さまたちは苦笑いした。
「あいつならちゃんと16歳って答えるだろうな」
「そうだな。でも今日は少し様子が」
ダンデが何かをいう前に、の声が部屋中に響いた。
『86さああああああああい!!!!』
の声はスタジアム中に響いているようだった。
観客たちは「え?」と言ったような顔をして、静まりかえっていた。
もちろんそれを見ていた俺さまとダンデもだ。
「……マジか」
俺さまは口に手を当ててそうこぼしていた。
もちろんテレビに映るポプラさんの顔は見てもわかる通り、少しお怒りのように見えた。
『合っているけどね…対応として間違いだよ!』
まさかあいつがそう答えるとは思ってなかった。あいつなら答えを間違えるはずがないと思っていたから尚更だ。ポプラさんも容赦ないない攻撃を指示していた。
「…やっぱり今日のは違う」
ダンデはまたテレビから視線を外すことなく話した。
俺さまもジッとテレビに映るを見たが、全くわからない。いつも動画で見る、真剣な顔でしかない。
それがわかるダンデは…いや、こいつが言うならわからない気もない。
「俺さまにはわかんねーよ。どこが違うんだ?」
「それは…俺にもどう説明したらいいかわからない」
「なんだそりゃ!」
結局ダンデの言いたいこともわからず、俺さまもテレビに視線を戻した。
ドラピオンはダイマックス技を受けても平然とし、毒技でどんどんマホイップを追い詰めていく。こいつのドラピオン耐久ありすぎだろ…俺のジムに来たらどう戦ってくるんだ?
『ドラピオンのクロスポイズンが決まったぁああ!!マホイップのキョダイマックスが爆発!そして…マホイップ毒に耐えきれず戦闘不能!』