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【剣盾】君を待つ

第8章 ジム巡り②



_____ルミナスメイズの森。
大きな大木の幹や根があちこちに生えており、幻想的な光るキノコが当たりを照らしているおかげで、鬱々とした気分にはならない。しかし、視界は悪く、見通しもよくない森であり、一部では妖精ポケモンに連れて行かれるなど、怖い噂話もあった。




「エレズン、ようかいえき!」


の指示でエレズンは、ドロっとした紫の液体をギモーに吐きかけた。ギモーは降りかかってくるようかいえきを後ろに飛んでかわし、ジュウウウと地面を溶かす音が聞こえた。

ギギギとギモーは怪しく笑うと、悪の波動を放った。
それはエレズンに直撃し、エレズンはその場から吹き飛ばされ、地面にゴロゴロと転がった。

「大丈夫、エレズン?!」

「え…エ、レ……」

は慌てて近寄り、傷ついたエレズンを抱き起すと、エレズンはゆっくりだがの手を振り解き、ギモーのいるフィールドに戻っていった。
自分の手から離れていくエレズンに、は寂しさを覚えながらも、自分の力で強くなろうとする姿が眩しく見えた。



(やっぱりダンデさんとのバトルが影響したのかな…)


ダンデと過ごしたあの日から、エレズンは自分から野生のポケモンへバトルを挑もうとするようになった。今までは技ができたら褒めるぐらいだったのが、ダンデとのバトルを直に見たことで、エレズンの意識が変わった気がした。
まだ人とのバトルはさせていないが、いずれポケモンバトルをする日も近いだろうとは思った。


(なんでバトル好きなポケモンが集まっちゃうかな…ははは…)


まだジム戦をしていないポケモンたちが、時々次は自分かとジッと見つめられていることには気が付いていた。なるべく後半のジム巡りでは出さなかったポケモンたちを出そうと思った。


「まだまだいけるよね、エレズン?」

「エレレ!」

「まずは相手の動きを鈍くさせよう!ほっぺすりすり!」


自分より強いであろう相手にも、エレズンは果敢にギモーに立ち向かっていった。
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