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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


「代々王家は、強すぎる程の
陽の気……を持っていた。
故にそのバランスを取るのに
より多くの陰の気を求めた…」

「つまりは…、代々のスルタンに
妃が10人必要なのは……
スルタンの陽の気が強すぎるからと
言う意味にありましょうか?」

「陰陽和合はただの交わりにあらず。
言わば気の交換だからな、
俺が自分に見合うだけの陰の気を
取り入れるにはその相手に
己の陽の気を送る事になる…。
人の身には過ぎたるは、毒が如くに
再び陽の気が引いて、陰の気が
満ちるには時間を要する……だが…」

そう聞いて
ある疑問が浮かんで来た

スルタンは昨日と一昨日は
私と過ごしていたのだから
当然…必要とする

大量の陰の気を取り込んでいないはず

「気がついた…か?みくり」

「私が気が付いた事が、スルタン様の
お求めな答えでは無そうでありますが…。
でしたら、……今夜は……夜伽は
私にはご命じにはならない方が…
いいのでは……ないでしょうか?」

「それは、断る。
俺はまだ…君に聞きたい事があるからな。
君は…気付いていないのか?みくり」

スッと杏寿郎が右手を上げて
払う様な動作をすると
後ろに控えていた侍女達が
あっという間に下がって行ってしまって

庵の中には私と彼だけになる

急に人を払ったので
また何かされるのかと
身構えてしまったが

「俺は……君の庵の周りで
蜘蛛を3匹ほど捕まえたのだが……?
この蜘蛛については…、わかったか?」

カタンとみくりが立ち上がると
机の引き出しからガラスのケースを
取り出して来てその中には
生きたままの昨日と同じ毒蜘蛛が
5匹入っていた

「これは、私の留守に放たれていた
昨日のと同じ種類の毒蜘蛛です。
こちらの生息している地域について。
書庫の文献にて調べましたが……」

「わざわざ生け捕りにしたのか?」

「ええ。血清を作るのであれば…
生きている方がいいですので。
犬飼殿にはすでに依頼をして
置きましたが……それで、私は
昆虫採集に勤しんでおりましたが。」

「聞きたいか…?君に毒蜘蛛を
放った上に、スープにヒ素を入れた
その犯人について……」

庵の床に置いてある
ローソファーにゴロンと
杏寿郎が身を預けて頬杖を付いた

「それは、この蜘蛛の生息地…と、
関連しております…か?スルタン様」

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