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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


「スルタン…は、みくりを
欲しい…って望んだんだったら。
もう、みくりはスルタンのでしょ?」

ぴっとりと身を私に寄せながらも
白薔薇がそう言って来る

「あの、しかしながらに……
私はスルタンの物になる訳には……」

私には 家の事情があるし

現に 私の父だって…

彼の助けにスルタンの
助けになりなさいとは
私には言ったけど……

決して 近付きすぎるなと

そう念も押されていた

お前は…は スルタンの為に
小野寺の血を受け継ぐ子を
産んで育てるのだからと

そうなる為の相手も……
私がここで侍女をしている間に
決めて置く…と言われているし……

それに…
小野寺の家に女子は

数百年に一度しか生まれない……

と言われているし…

嫁に出せば
夫の家を滅ぼすと言われている…

そんな 存在なのに…だ

故に父は 私を家から出さずに
養子を迎えようとしているのだけれど

スルタンからの後宮入りの申し出を
父が何度も頑なに
断ったのもそれが理由の
内の一つなのではあるけど……

もう スルタンの物だと言われても

私は処女のままであり
彼に抱かれたりはしていないのだが

果たしてそれを説明した所で…
納得はしてもらえるのだろうか……?

と困って居ると
白薔薇姫と赤薔薇姫の
それぞれの侍女が習い事の時間だと
声を掛けに来たので

その日のお茶会はそれで解散となった

自分の部屋に戻ると
私付きの侍女からスルタンからの
贈り物だとある箱を手渡される

贈り物……と言われて

その箱を開くと
その中には銀製の食器が一式
納められており
丁寧に磨かれたその食器達は

輝きを放っていた

随分と まぁ 実用的な贈り物だな

銀の食器だなんて…

この前の毒蜘蛛の件と言い…
さっきのお茶会での話と言い

やっぱり 腐ってもここは

後宮なのだなぁと

みくりはその中の銀のフォークを
手に取りながらそんな事を考えていた

この2か月…

スルタンの夜伽役は……
椿姫様に…大きく傾いていた

恐らくだが それを好ましくないと

そう思っている王妃様が

まだ顔を見ていない王妃様の中に
居るのだろうけど…

昨日の……あの毒蜘蛛…

前に…椿姫様の 寝所に
放たれた毒蜘蛛と
同じ種類の毒蜘蛛だった気がする…

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