第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15
じっと赤薔薇姫の
その赤い瞳がみくりの顔を
見つめて来ていて
「……いつも、すぐに
へばっちゃうから…、私と
白薔薇は夜伽の時も一緒……なの」
そう普段の気の強そうな
感じの表情からは
想像も出来ないような
しおらしい顔を
赤薔薇姫が浮かべていた
んん?……なんか 凄いさらっと
さらっと自然な感じ言ったけど
内容が…とんでもなかった様な?
「で……?どうして…
貴方は、あのスルタンのお相手をして
そんなに元気なのか聞きたいの」
「いや、あの……それは……」
菖蒲姫の言葉にみくりが
どう返答をしたらいいかと
困っている…と
「ああ、でも…最初の3夜ぐらいは。
スルタンも手加減してくださるもんね」
ね?とにこやかな笑みを浮かべつつも
そう 牡丹姫様が言って来て
いや 貴方はその手加減して貰えなくなって
寝込んでたって言ってましたもんね…
「それに昨日のスルタンのお言葉…、
あのスルタンを翻弄させる様な、
そんな技術もお持ちなのでしょう?」
今度は鈴蘭姫がそう問いかけて来て
「ねぇ。みくり。
今度は……私、赤薔薇とじゃなくて、
みくりと
スルタンの夜伽……したいな。
ねぇ、いいでしょ?ダメ?」
おいおい ちょっと待って待って
この子可愛い顔して
すんごい
とんでもない事……言っちゃってるし
「ダメよ。白薔薇…」
「どうしてよ?赤薔薇。私は
みくりに聞いてるのっ!」
「だって…、白薔薇…が
みくりが
そうなってるの見たいだけでしょ?」
赤薔薇姫の話を聞いて…
理解したのだけども
この白薔薇姫はどっちもいける口らしく
気に入った相手なのなら
男も女も関係ないから
みくりは気を付けなさいと
念を押されてしまった
昨日の一件でかなり気に入られてるからと
釘を思いっきり刺されてしまった
このままでは この
王妃達の赤裸々お茶会は
とんでもない 暴露大会に
なってしまいそうだったので
「ああ、こちらの茶葉…は
とても香りがいいですね、。お茶の
色味もとても美しくあります。
こうして花開く様も……品がありますし。
もしやこれは…海を渡った先の国のお茶では?」
みくりの言葉に
お茶会の主催者の鈴蘭姫の
表情が明るくなって ふふふと笑った