
第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ

「俺がその話を聞けば…、
俺が命を狙われる事になる得る…か…」
「そう言う事だ、好奇心は猫をも殺す…からな。
お前のその好奇心の原因は、
あのお前が好きで仕方ない奥さんの為だろうが。
お前がそれを知って、お前の大事な家族に
危害が及ぶ事になっても困るだろう?」
グラスの中の奥播磨に…自分の影が映る
その影ごと飲み干す様にして
杏寿郎がグラスを空にする
「冨岡の仕事を…、
引き継いだ…んだったよな?」
グイっと錆兎がグラスを
杏寿郎と同じ様に空にして
杏寿郎が新しい酒をそこに注いだ
「ふぅ…、お前のその切れ味が
鋭すぎるカンの良さは…認めるがな…」
直接的な言葉での明確な答えではないが
彼は彼に答えられる範疇での
答えを俺に示してはくれている様だった
「だったら、話題を変えるか…。
どうだ、月城さんとは具体的な
結婚の話でもさっきしてたのか?」
「まぁな。式とか入籍とかは…
いつになるか分からないが…。
明日、成瀬さんが中条市に来いと言ってるのも
俺を…そっち側としてじゃなくて、
雅と交際するに相応しい男かを…
あの人なりの方法で見定める意味もあるかもな…」
「行けば分かるぞ?」
「ん?どういう意味だ?杏寿郎」
杏寿郎の行けば分かるに
錆兎が色々と深読みをしてその顔を顰めた
「恐らく、錆兎が持ってる疑問も
中条市に行けば、解決するだろうしな。
奥さんの事を、成瀬さんが何故あそこまで
執着にも近い形で、重視するかとかもな…。
俺としては、あの人が絡むと
複雑な心境になるんだが…、
錆兎、お前が知ってる”成瀬一成”が
あの人が、今の様にああなってる…、
あの地位と財力を手に入れるまでの裏に…
どう言う訳だか俺にも謎なんだが、奥さんが居る」
さっきまで奥播磨を飲んでいた杏寿郎が
グラスにまだ奥播磨が残っているのに
その上に剣菱を注いで…その色味が薄れる
「って、日本酒を日本酒で割ったのか?」
「ビールにビールを混ぜるカクテルが
あるぐらいだからな、日本酒を日本酒で
割っても問題はないだろう?
それに剣菱はそもそも数種類を
ブレンドしてる酒だしな……
今は、日本酒を割る飲み方も一般化してるしな。
炭酸水や、無糖紅茶やオレンジジュースで
割るのは女性に人気の飲み方だしな」
ああそうだと杏寿郎が言って立ち上がり
冷蔵庫から缶ビールを取り出すと
