
第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ

さっきまで月城と錆兎が飲んでいた
キッチンのカウンターでは
錆兎はそのままの場所に座ったままだが
杏寿郎は月城が座っていた方ではなくて
錆兎の右側にあるカウンターチェアに
座って さっき夕飯の時には
出して来なかった日本酒を出して来ていて
「これは…県内産の日本酒なんだが、
さっきまでの、神南港とは別の産地の酒でな。
奥播磨 純米吟醸 芳醇超辛、
超辛口の日本酒なんだがな…
機械化の進む酒造りの世界で、
あくまでも…手造りに拘って
作られてる酒だからな…この酒も
剣菱と同じ様に、複雑な味が楽しめるぞ?」
そう言いながら赤いラベルの奥播磨を
杏寿郎が勢い良くグラスに注いで
錆兎の方へ差し出して来て
乾杯をして複雑な味を楽しめる
辛いだけじゃない超辛口の酒の味を楽しむ
「剣菱も勿論良いが、
奥播磨も…、美味いな…ッ!美味いッ!!
美味い酒に、美味いツマミがあって、
酒を酌み交わす友が居れば。
何時も飲んでるの酒味が、
各段に良くなるしな
控え目に言っても最高だとしか
俺には言いようもないがな…」
「ああ、辛口と言うが、
確かに…辛さ…だけじゃない
甘味もあるし、酸味も感じるな…。
あの奥さんの旦那なんてしてたら、
幸せ太りが待ったなしだな…、杏寿郎」
「奥さんは奥さんだし、
月城さんは月城さんだろう?
あの博多の支社でも、月城さんを
狙ってた男性社員は多かったんじゃないか?」
グイっと錆兎がグラスを傾けると
濃厚な味わいの酒を
流し込む様にして飲んでしまって
「まぁな…、雅は社内でも
典型的な高嶺の花だったからな…。
社内の噂でも、あの…杏寿郎が参加した
リーダー研修の後辺りから、
雰囲気が柔らかくなったと言う話は
俺も、何度か小耳にはさんだ程度には
誰かが話してるのを聞いた事があるしな…。
雅が俺と付き合うと言う話を
受け入れるきっかけになったのも…
あの研修の時にお前が誘ってくれた
飲み会で、お前達男3人が
嬉しそうに惚気まくってたからだって…
前の旅行の前に…雅から聞いたしな…」
「奥さんは、月城さんが、
錆兎と付き合ってるって話を聞いて
自分に恋人が出来たみたいにして
舞い上がって嬉しそうにしてたからな…
俺としては…正直…複雑でもあるがな…
錆兎…、君は彼については
どこまで調べが付いてるんだ?」
「聞かれて、素直に話すと思うか?」
