
第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ

「二人は…乗り物酔いは大丈夫?
私は飲めないんだけど、酔い止めあるよ
シートタイプのやつ…要る?」
ここに来て奥さんが
ふたりに乗り物酔いは大丈夫かと聞いていて
酔い止めの薬まで用意してた様で
「いや、俺は…耐性あるからな。
乗り物酔いはしないが、…雅は大丈夫か?」
「なぁ、奥さん。俺には聞いてくれないのか?」
「杏寿郎は酔わないでしょ?」
「今から、何かに乗るのですか?
その、酔うかも知れない乗り物に
乗るって事で良いですか?」
リムジンが住宅街から離れた
人気のない森の中にある
フェンスに囲まれた私有地に入って行って
「乗り物酔い…と言うよりは、
肝試しでも…出来そうな…感じだが…」
「今は音聞こえない?
車から降りたら分かるよ…
音が大きいからね。あのね…
前に福岡に行った時に、
福岡タワーに連れて行って貰ったよね?
だから、やっぱり日高山は
夜景で有名な場所だしね、
神南港の夜景をね、見て欲しいなって。
でも、家からだとさ、片道が40分ぐらい
日高山まで掛かっちゃうからさ」
その私有地の奥にある
開けた場所の前でリムジンが止まって
どうぞとドアが開かれると
バラバラバラバラと…大きな音がしていて
「ヘリコプターか…、
夜景を楽しむ遊覧飛行って事か」
「やっぱりヘリってさ、
音が大きいからなのか
遊覧飛行って21時までなんだよ。
ここは成瀬さんの私有地で
あのヘリコプターは成瀬さんのヘリで
あの今からお世話になる操縦士さんは、
成瀬さんが用意してくれた人ね」
二田のあの家から
日高山に片道40分掛けて
向かっている間に
ヘリの離着陸が出来る
成瀬さんの持っているヘリポートまで移動して
奥さんが言うには
あちこちに持ってるのだそうだが
まぁあの人なら
夜景見ながら
酒飲む為にヘリ飛ばしてるって
言っても普通な感じするもんな…
いや…その為に持ってるんだろうが…
「確かに何度も夜景は…見てるが、
空から見るのは初めてかもな」
ヘリコプターに乗り込むと
シートベルトを着用して
そのまま上空に飛び立つだけで
自分達が生活している二田の夜景が見える
「こう言うの…あるよな?
夜景を観ながら、プロポーズしたりとか…」
プロペラの音で
会話がフライト中は全然
出来ないのかと思って居たら
ヘッドセットを装着するので
