第119章 夫婦でおもてなしをしよう！前編　お相手：煉獄杏寿郎　現代パロ

「雅、こっち…任せていいか？
戦う相手が牡蛎なら、俺が手伝えるからな」

そう言って任せろと言いたげに
錆兎が親指を立てて
杏寿郎と月城に見せて来て

その頃　みくりは
楽天で注文してた
県内産の牡蛎をひたすらむき身にする
作業に没頭して居たのだが

「牡蛎ナイフ…もう１本あるのか？
昔居酒屋に居た事あるからな、
牡蛎なら、剥けるぞ？手伝うか？」

自分でも予想してなかった
助っ人の登場に
驚いてしまったのだが

「もしかして…なんだけど
居酒屋に居て、牡蛎剥けるなら
あれ、綺麗に切れたりとかって、します？」

後は切るだけになっている
処理を済ませた鮑を指差して

「出来なくは…無いが…？」

「だったら、鮑と伊勢海老を
お造りにして貰えますか？
あっちは、大丈夫なんですかね？」

「あっちは杏寿郎が居るからな、
アイツが居たら、何とかなるだろ？
それにしても凄い量だな…、
後はそれを何とかしてからでも
何とかならないか？先に剥くぞ」

居酒屋のメニューで
特に生ガキに力入れている
お店でバイトをしていただけの事はあって

錆兎さんは恐ろしい

プロ並みの速度で
牡蛎をむき身にして行ってくれて

私が牡蛎を塩で綺麗にしてる間に
伊勢海老と鮑も綺麗にスライスしてくれて

氷水に少量の日本酒を加えたものを
錆兎の位置から切った伊勢海老の身を
入れやすい場所にみくりが用意すると

「分かってるな…助かる」

「助かるのは…こっちの台詞…ですって」

「アヒージョとアクアパッツァの用意して、
他の具材も用意して、その上、
更に牡蛎剥いて刺し盛り作る気だったのか？」

大きな丸皿にクラッシュアイスを
敷き詰めて居るのが見えて
まな板の端に大葉を置いて貰ったので
鮑の刺身を殻の上に大葉を敷いた上に
綺麗に盛り直すと

そのまま肝醤油を作る為に
まな板の上で肝を叩いていると
醤油とみりんを合わせたのを
入れた器を用意していたので
その中に叩いた肝を加える

晒した伊勢海老の水分を
キッチンペーパーで取っている
みくりの方に声を掛けると

「そっち、するか？」

ボールに酒と塩で
下味をつけてる状態で
置いていた稚鮎を指差して来て
そっちをお願いして
大皿のお刺身を盛り合わせると

そんな事をしてる間に
アクアパッツァも回収してくれてて