
第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ

『でも…今回は…、最初から
最高の答えが出ちゃってるもんねぇ~。
ねぇねぇ、聞いた?
あの2人、本物のカップルらしいよ?』
『美男美女過ぎるぅううっ、
もう、あのドレスであの2人
うちで式してくれないかな?
こんなスケジュールじゃなかったら、
もっと、ヘアとかアレンジしてお色直し
じゃんじゃんして行きたいぃいい』
そう撮影の見学をしながら
ヘアメイクとしての血が騒いでいる様で
月城の着こなしが完璧すぎて
2人して大絶賛の嵐だったのだが
「はははは、あの2人の為にも
これは是非とも、あちらのお2人と、
二田の皆さんにまたお世話になるしか
他にない様だ…、決まってしまいましたな」
「では、また…月曜日以降に…
会社に正式にお話を頂ければ…」
そう館長さんと話をして
隣の奥さんの方を見ると
もう奥さんの脳内では
月城さんと錆兎の当日の
動画のコンテが見えてる様な
そんな目をしてるな…
と言うか…その為に…全集中の呼吸か…
奥さんの妙な 集中力も
全集中の呼吸を自然に使ってたんだろうな
撮影は…当初の予定よりは伸びたが
それでも何とか予定していた時間内に終わって
丁度炭治郎達の方も終わった様で
このブライダルフェアの締めくくりは
このアクアトピアの前での
あの2人のブーケトスらしいので
フェアの参加者に紛れて
さながら本物の結婚式の
フィナーレの様な演出を眺めていると
奥さんと胡蝶が嬉しそうに
写真をスマートフォンで撮っていたので
その様子を見ていると
今日は炭治郎と栗花落君の
結婚式にでも来た気分になってしまうが
もしかしたら…奥さんが
この後産休と育児休暇に入るので
新人教育の時に
奥さんにお世話になった2人なりの
奥さんへの恩返しの
プレ結婚式…な様にも見えなくもない…か
ちょっと離れた場所で
月城と一緒に錆兎が目を細めながら
その幸せそうな様子の
本物の新郎新婦さながらの
2人の様子を眺めていて
俺はすっかり忘れていたのだが
そうだ…あの彼女…
無口で大人しい印象だったが
元々はあの栗花落君は胡蝶の継子だったか
そうだ…彼女も…全集中の常中が
今も…出来る…中の一人だった
カナヲがこっちにブーケを振って合図をして
大きく空高く カナヲが投げた
ブーケが大きな弧を描いて
空を舞うのが見えて
その…先に居たのは…
