
第119章 夫婦でおもてなしをしよう!前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ

「だったら、丁度下の鯉の色が
変わるのに、合わせて、あの赤いドレスと
今の黒いドレスで…撮影したのを
早変わりしたみたいに編集したら…
きっといい感じのCMになりそうですよね」
そう床の下の池を優雅に泳ぐ
鯉の姿を見ながら
みくりが言って来て
「奥さん…時間外労働になるが、
なんとか俺が上部に掛け合うから。
奥さん…コンテの仕事してた時あっただろう?
アクアトピアの館長さんさえ、
良ければ、今の演出でCMのコンテ
うちの妻に切らせますが」
奥さんの言葉は脳内でイメージが
食べ物もそうだが 湧きやすいからな
あの奥さんの言葉で 俺の脳内で
もう完成したCMが流れてたしな
アクアトピアの館長が
今は背景の白いクジャクに合わせて
大きな白い羽の扇子を小道具にして
写真撮影中の月城の方へ視線を移して
「実は…和装での…挙式も…
あちらのテラススイートさんと
相談して調整中なのですが、うちの
プランに入れようと思ってましてな…」
その館長さんの言葉に
反応を示したのは奥さんで
「だったら、丁度…このデジタル映像が
日本の四季になってるので、合わせましょう。
ドレス2着、和装2着、白無垢と
色打掛で行きましょう!」
俺としてはコンテの仕事の方に
才能があるとうちの上司が言ってた
奥さんのコンテマンとしての仕事を
ちょっと見てみたくて振ったのだが
もうこれは奥さんの脳内では
完全に…映像が完成してる感じだな…
「あっ…えっと、その話をする前に…だよね?」
「俺とこっちの館長さんは、
対面で話して打ち合わせ出来るからな、
奥さんはあっちからzoomで参加してくれ。
もう、話がまとまるまでに生まれてしまうなら、
後は、奥さんがうちの村田に指示すればいい」
もう前のCMの仕事で杏寿郎の仕事については
館長さんは良く知ってるし
もうここで話がある程度の部分まで
形が整いつつあるな…と思ってしまいつつ
正面の方へ目を向けると
今度は単体ではなくて
ふたりセットでの撮影になって居て
撮影のスタッフの後ろから
その様子を見守っている
見知った顔を見つけて
テラススイートのブライダルの
スタッフの人だと気が付いたのだが
『あのドレスも、予約一杯の
大人気ドレスになりそうだね~、
あの赤と一緒で食われちゃう花嫁さんが
続出しそうな、魔のドレス…だけど~』
