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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ


クルーズ船に乗船する前に
本日のご褒美を兼ねた
お願いを杏寿郎からされていたので

ホテルに戻る前に
そのお目当ての物を買いに
ショッピングモールへと向かった

お目当ての物の中で
彼の好みに合いそうなのを
幾つか見繕って
杏寿郎の方へ見せると

指を指して選んだから

更に別のタイプのそれを
幾つか見繕って
扇子の様にソレを並べて見せると

「そっちの、ああ、それがいいな」

私としてはたった一回だけの事に
こんなのって無駄金だと思うけど

杏寿郎のこういう事への拘りは
彼の中では譲れない何かの様で

まぁ 彼のこれが無ければ

私の旦那さんには
なってなかったんじゃないかなって

そう思わなくもないし

そう考えると

良かったのかな?複雑だけども

知らない間に
フラッっと店内で歩いて
何かを探していた様で

それを持って戻って来ると

手の中にある それを
みくりの手の上に置いて来て

「これと、一緒にこれね?」

「ダメか?」

「私はいいけど…、それ位なら」

それまで嬉しそうな顔をしてた
杏寿郎の顔が一変して
素の顔に戻ったと思ったら

「もしかして…と思うが、
した事があるのか?」

「あるわけないでしょ?
悪いけど、今まで私は。
そんな事を望む様な人とは、
お付き合いした事ないからね?」

そう答えると
今度は嬉しそうな顔をしていて

「そうか、なら、俺だけだな?」

「旦那さんだけだし、
旦那さんの特権じゃないかな?」

選んだ商品をレジへ持って行こうとする
杏寿郎を引き留めて
その手からそれを奪う様に取ると

みくりがレジに運んで行く

「これは、私が買うの。
出して貰ったら、
お礼にならないでしょ?」

「出してくれるのか?君が」

お金の事ではなさそうな
どうにもそっちの意味合いが強く
杏寿郎が問いかけて来て

「お礼…だから?」

そう言って 払って来るねと
レジに向かってしまったが

誰も居なかったからいい物の
あのさっきの表情を
外でするのはけしからんな

そんな含みを持たせたのは

他でもない俺なのだが

買い物を済ませて
テラススイートの1011号室へ戻ると

「ねぇ、杏寿郎」

「ん?何だ?みくり」

「やっぱりね、ホラ。
暑くなって来てるでしょ?
歩いて汗も掻いてるからさ」

気のせいじゃないなら
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