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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ


ステーキが焼けるのを待つ間に
空になったグラスに
新しいハウスワインをお願いして

「甘味は控え目で、酸味と渋みの
バランスのいい物をお願いしたいです」

「さっき頂いた物より、
酸味と渋みの強い物ありましたら
そちらを、なければこれと同じのを」

とうそれぞれに思う
ハウスワインのテイストを伝えて

「はい、すぐにお持ち致します」

ホールスタッフが頭を下げて
テーブルを後にする

フランベされて
鉄板から高く炎が立ち上がる

このパフォーマンスを見るのも
鉄板焼きの楽しみ方ではあるか…

肉に蓋をして 炎を押さえると

絶妙に焼き上げられた
カットされたステーキが提供されて

タイミングよくワインのお代わりも届いた

「酸味のあるワイン選んだの、
これの為だろ?みくり」

そう私にだけ聞こえる声で
杏寿郎が問いかけて来て

「杏寿郎だって、それさ。
お肉に合わせたチョイスじゃんか」

二ッと杏寿郎が
みくりの言葉に笑うと

「だって、失礼に当たると思わないか?
美味いものを頂くんだから、それが
更に美味くなる食べ方をするのが。
美味い物を食べる時の流儀だろう?」

「杏寿郎。
ステーキソース3種類あるよ。
わさびと塩もあるし」

「こちら、左から赤ワインのソース。
中央が水無瀬島の玉ねぎのソース。
右が県内産の塩になります。
そちらもわさびは中条市のわさびになります」

シェフが3つに区切られた皿の
ステーキソースの説明をしてくれて

「中条わさび園のわさび」

「山女魚や鮎が育つ清流だもんな、
そうか、わさび農園もあるのか」

「中条市の山女魚…、
確かミュシュランの星の店がありますね。
2年物の尺ヤマメ、
黄金のイクラを育ててる所でしたね」

「持留のおじちゃんの所」

そう言いながらみくりが
わさびをカットされたステーキに乗せて
塩を付けると口に運んで

「はぁ、美味しい過ぎ。
…ステーキ、美味しいね。
ありがとうございます。
ミディアムレアと、レアの間。
完璧な焼き加減にして頂いて」

その後にガーリックライスと
デザートを頂いて

2時間のトワイライトクルーズを終えて

船から陸へと戻った

その頃にはすっかり日も落ちて
夜になってしまっていた


「ちょっとだけ、買い物していいか?」

「お願いに使う物ね、了解」

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