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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第64章 例えばこんな結婚式を 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「勿論、玉ねぎは県内で有名な
水無瀬島産ですよ。もう
所謂新玉ねぎの時期は過ぎて。
早生から中生(なかて)の
品種になってますがね?」

「早生の玉ねぎが、一般的に
所謂、新玉ねぎって呼ばれてるけど。
中生の玉ねぎも、
新玉ねぎとして流通してるんだよ。
でもやっぱり早生に比べたら、
水分は少ないんだけどもね?」

目の前の鉄板で シェフが
玉ねぎを返しながら

「でも、鉄板焼きにするのなら早生
よりも、中生の今の玉ねぎがベストですよ?
早生はサラダやマリネにして生で。
中生の玉ねぎは火を通すと甘さが増すので。
グリルや、煮物に最適な物になります」

どうぞ と焼きたての
ベストな焼き加減になっている
グリル野菜を
こちらの皿の上に盛り付けてくれて

「丁度、今、私の後ろに見えますのが
この玉ねぎの産地。水無瀬島に
なりまして。水無瀬大橋のお姿
横一線に見えているかと思いますが…」

そう言って後ろの窓の向こうに
水無瀬島に掛かる 水無瀬大橋が見えて

確かに このアングルからの橋は
船に乗らないと見えない姿だ

「この角度からの、水無瀬大橋。
こちらの船ならではの景色となっております」

黄昏に染まって行く赤い空に
水無瀬大橋のコラボレーションを愉しみながら

美味しいワインを飲んで
美味しい料理を食べる

「こちら本日のお肉の方になります」

そう言って焼く前の状態の
カットされた和牛を見せてくれて

「こちらも玉ねぎと同じ、
水無瀬牛の熟成肉になります。
焼き加減は如何なさいますか?
オススメはミディアムレアか
ミディアム…になりますが?」

「俺はミディアムウェルで、
で、君はどうするんだ?」

うーんと肉を眺めながら
考えているみたいで

「お好みがありましたら、
細かく仰って頂いてもお応え致しますが?」

そうみくりに向かって
シェフが言って来たので
その言葉を聞いて 
みくりの顔が明るくなったので

細かい注文を聞いて差し上げようと言う
あちら側のプロ精神を見た気がするが

「いいんですか?」

ええとシェフが頷いて

「えっと、ミディアムレアよりも
若干レアに寄せて貰いたいです」

その10段階の焼き加減にない
絶妙な状態をみくりが注文して

「畏まりました」

シェフが頭を下げて
調理に取り掛かる


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