第44章 3度目のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
「ここがスイッチ、こっちが
こっちで、こっち側がこっちのスイッチ」
そう言って説明しながら
片側のスイッチをグッと押してみせると
本体のハートがモーター音を出しながら
振動し始めるからバイブレーション機能が
備わっているのは理解したが
「押す度に振動のパターンが変わるの」
押してみてと言われて押すと
ブィーーーンと振動する強さが増したのが
持っている手に伝わって来て
更にもう一度押すと更に強くなったので
弱→中→強と切り替わる様だった
「沢山あるよ、押してみて」
更に押すと 振動のパターンが
一定のリズムから
押す度に変動のあるリズムの物に
切り替わる仕様の様だった
「で、どうして、二つスイッチがあるんだ?
こっちとこっちは、中にある突起の違いか?」
後ろから杏寿郎の背中に
自分の胸を押し当てる様にして
くっつくとみくりが
片側の穴を指して
「こっちが、舐める方で」
それから反対の穴を指さして
「こっち側が、吸うんだって」
「吸う?」
「そっちのスイッチも押してみたら?」
吸う方側のスイッチを押すと
振動が強くなって
何度か押すと同じ振動のパターンが
左右のスイッチに振られていて
「左右同時に
別の振動でも使用が出来るのか。
で、これは用意したって事は試したのか?」
「動作確認はしたけど?」
「なら、使用するのは初めてか?」
その杏寿郎の問いかけに
みくりがコクリと頷いた
「ちょっと持っていてくれ」
ポンとそのハートのオモチャを
杏寿郎から託されて両手でそれを
受け取った形のままで固まっていると
杏寿郎が階段を降りて行って
下からサービスで貰ったアイマスクと
スロットの景品の袋を持って来て
「それ、使うの?」
「丁度いい、組み合わせだったからな」
そう言ってスロットの景品の
ローションが入っていた袋を
ベットの上でひっくり返すと
赤いふわふわした物が落ちて
それが赤のボアで出来た手錠だと気が付いた
「アイマスクも、この手錠も
その下着とピッタリだろう?」
そう言ってにっこりと
杏寿郎が笑顔をこちらに向けて来て
ゾクゾクと寒気がして
思わず身震いをした
「どうして、俺から
距離を取ろうとするんだ?みくり」
「あ、その…、無理に
使わなくても…いいんじゃ…」
だって その笑顔が怖いっ
