第11章 ラングラー
ー治sideー
「…だから何って感じだけど、うん。 治くんの店、楽しみにしてる」
は? はぁ?
さっきも準備できてきたら連絡してとかさらっと言ってくるし、何なん。
研磨くんってほんまに何なん。
かっこええな、どころかすきになってまう。
「なぁ、研磨くん、今度3人でしてみる?」
「ん?何を?」
「エッチを」
「は?」
「いや俺、研磨くんとならできる気してきたんやって。うまそうやし」
「は… ちょっとほんとに食べそうな顔で見るのヤメテ…」
「無理?」
「無理、絶対無理。ていうか3人でってそういうこともするの?」
「どういうこと?」
「おれも治くんも、穂波とするんじゃなくて、その……」
「ぶはっ なに?」
「ほんとに3人で、するのが3Pなの?」
何でここでこんな、知的好奇心隠しきれん、みたいになってるん。
かわいすぎるやろ。
「知らん、俺もしたことないし。
やけど余っとる方は見とるんやったら物足りんやろ。3人でやる意味」
「え、2人で1人を攻めるんじゃなくて? だって別に……」
「………」
「…いやなんでもない。 ていうかここ掘り下げる話じゃない」
「いや掘り下げてきたの研磨くんやし! それに、だって別にの続き気になるやんけ」
だって別になんやねん。
穴って一つやないしってこと?
2人でも楽しめるし、いうこと?
気になるやん、このエロ… エロ… なんや形容する言葉が見つからん。
オスやし研磨くんは絶対的にネコなんやけど、エロオスネコってなんやしって感じ。
「はぁ、もういいから。 3人ではしない。 穂波はおれだけの、だから」
「さっきやってみぃ、って挑発してきたんは誰やし」
「…ふ それは無理だから挑発でもなんでもない」
「無理やろ?ってやってみさせるんは立派な挑発やぞ」
「…あ、穂波と元也クン、一緒にいる。 治くん、仕込みもうないの?」
いやまだまだ研磨くんとおりたいわ、って思てる自分がおる。
でも穂波ちゃんと料理したいわって心底思てる。
何なんこのカップル。
2人して、沼。
ありえん。