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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第11章 ラングラー


ー治sideー









「いった!なにすんねや!」










おれが聞き耳立てよったら隣に来とった角名がどついてくる。
予想外で頭ごつんて、窓にぶつけてもーたやん。

声だけはコソコソしとるけど、ここにおるんはバレとるやろし、
そもそも俺ノックしてるからな… なんのコソコソなんかはわからん。

あっちはわかっとってやっとるし。










「治お前、仕込み戻れし。 したら2人はきゃっきゃうふふ続行じゃん」

「なんでやねん、そんならお前も戻れや!」

「なんでし、俺は関係ない」

「関係ないのに聞き耳立てのんのがいっちゃん問題やろがい!」

「………」

「…電話なっとるんお前?」











バイブの音がするんやけど、俺ちゃうし。











「…げ、北さん。 なんなんマジであの人このタイミング。
普段電話なんかしてこんのに」

「…! はっはよ出ろや!」











いや北さん、今度は角名かいな。
そんな暇な人ともゴシップ好きともちゃうのにほんま、なんやねん。
マジで神様の遣いなんか!?











「…はい」

「………」

「いやそんなことしてませんけど」

「………」

「覗きはしてません」

「………」

「隠し撮りもしてません。 覗きしないで隠し撮りは無理でしょ。 あ、無理じゃないか」

「………」

「いやしませんって、そんな悪趣味もってません」

「………」

「盗聴て、盗聴器使ってやるやつですか? そんなんしてません」

「………」

「盗み聞き? してま せんけど」









角名おまっ、しれっとよぉ言うな! それにその、ま と せ の間の間を北さんは絶対に聴き逃がさん。










「あーはい、治ですね。 代わります」











 ! ! !











また俺? ほんまなんなん。
しかも絶対、











「治、何度も悪いな。 でもお前、盗み聞きなんてしてないやろうな?」











バレてるんやって。












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