• テキストサイズ

【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第11章 ラングラー


ー穂波sideー








わたしの指、甲、しまいには手首まで垂れてくるソフトクリームを、
治くんがさも美味しそうに舐めとる。

その味わい方が、舌遣いが、時折こちらを見つめる目つきが。

色っぽくてそして、本当に食べられてる感じがあって……











『…ん、もうだめ』

「このタイミングでのダメは、ええよってことやんな?」

『ちが… んっ……』










治くんがわたしの後頭部に手を回してぐって引き寄せて、それから口が塞がれる。
…だ……め、春高の時を思い出してしまう。

治くんのキスは本当に……












どしゃっ











「っは あかん、これ俺の車やないけどもう……」

『おさっ 治くんっ ソフトクリームが……』

「え、あっ あーーー!!! やってもーたーーー!!!」











ミルクの方が、どしゃっと地面に落ちてしまった。
わたしのワンピースを見事に滑り落ちるようにして。

食べれるものを粗末にしてしまって、2人で同じレベルで一気に、黙り込む。










「いやいや、黙っとる場合やない。今はその、残っとる方をちゃんと食わなあかんわ」

『ん、そうだね。 こっちをまず、美味しく食べよう。 はい、治くん』

「ぉん、どっちも半分こしよな… ていうかなんかエロいな!」

『もー、治くん今日そればっか』

「だって、服にも髪にも腕にも白濁したもん付いてんで」

『はっ はくだっ ……ミルク味のソフトクリームだから!』

「いや知ってるけど、こんなんでばっちりカーセックスしてきたみたいでええやん」

『カッ カーッ……』

「ほれ、こっちも食べてな?」










そう言って治くんがやや強引に桃ソフトで口を塞ぐものだから、
暑さでだれきったソフトクリームはべちゃとわたしの口周りについて、垂れてくる。

これは、行き過ぎ。 食べ物で遊んだら…










「エッロ… やっば… その状態で睨んできたらあかんて。
遊んでへんで、大丈夫、無駄にせん。拭かんとな、舐めたる」











そういうとまた半ば強引にわたしの口周りを、
美味しそうに舐めた。

…だめだ今日わたし、やられっぱなし。











/ 1069ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp