第6章 リレー
「穂波、おれとキスするの嫌だった?」
『ううん、いやじゃないよ。できないけど』
「ん、ちゃんとすぐ答えてえらいね。じゃあ、おれに身体触られるのは?」
『いやじゃないよ』
「…気持ちいい?」
『…ん』
「じゃあ、おれとセックスしたくなった?おれのみたいに穂波の身体もなってるの?」
『…うん、なってるよ。こんな魅力的な男の子他にいないもん。
でも… でも、できないの。 歳の差の話じゃないよ』
「ん、わかった。 じゃあ、またする。 研磨、もういいよ、今鍵開ける」
………。
わかった。 じゃあ、またする。 ???
『えっ、カズくん、それで終わり?今ので、終わり?』
「え?なに?もっとして欲しいの?」
『しっ してって なにをっ…!』
「ふはは!穂波かわいい」
「ちょっとカズマ何やってんの」
「え?」
「なんで勝手に縛ってんの」
「勝手にじゃなかったらいいの? でも解くよ。 穂波、着付けてー」
カズくんはわたしに結びつけた帯を解いて
ぴって、最初にやるやつを自らして待ってる。
かわいい。
背縫いと裄を合わせるために
いつも袖口持ってぴって腕あげて、ってお願いするから。
「まだ行っちゃダメ」
かわいいカズくんに吸い寄せられるように立ち上がろうとしたわたしを
ぐっと押さえつけて研磨くんがわたしに跨る。
「何されたの?カズマだからって、なぁなぁにとかしないから」
『…そんなつもり …ないよ』
「ふーん …穂波は3人でしたい?」
『ん?何を?』
「何をだと思う?」
『…何をかな』
研磨くんとカズくんと3人でしたいこと…
『たこ焼きパーティー?』
「…笑 なんでそうなるの」
『3人でしたいこと…』
「3人でもパーティーなの?」
『3人でもパーティーなのかな?気持ちの問題?』
「じゃあ、パーティーはいらない」
『…笑 気持ちがないんだ!笑』
「ないよ、そんな気持ち持ち合わせてない」
くすくす笑って、おでこがくっついて、
キスしてるうちにどんどん熱っぽくなってるとこを…
「…ちょっと、おれいるんだけど。参加しろってこと?」
カズくんの声が割って入る。