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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第6章 リレー








『ひぁッ …カッ ズくん……?』









ボケっとしてるうちに解いてた帯で手首を縛られた。
帯の長さを利用して手首を縛ったあと、わたしの体にくくりつけてるから。
全然、動かせない。

そして縛られた状態で、耳元でカズくんが
「大事にしなきゃってなに?」ってちょっとキレ気味に囁くものだから。

怒らせてしまってるのに、変な声をだしてしまった。








すると、








「穂波、カズマ。 おれ。 …開けて」








ドアの向こうから研磨くんの声。









「ねぇ、おれ初めてのこと全部穂波としたい」

『…んっ』







カズくんは珍しく研磨くんに返事をしないで、
そのまますごいことを言葉にしてそれから耳の裏をぺろっと舐め上げた。








「別に焦ってないよ、アメリカで一緒に暮らすし」

『…カズくっ』

「でもなんで、あんなエロい顔で突っ立ってたの?
焦ってないのに止まれなくなった。 欲しい、ってなった。 これなに?」









それは… それはだね…
欲情?ってやつ?

わたしもよく知ってるよ。
わかるよわかる。

わかるけども…

年齢は関係ないとはいえ、されど小学五年生の男の子に、
こんなに冷静に攻められてわたしはなんだかもうよくわかんない。

もっとわちゃーってのならなんだか理解が追いつくんだけど。







「ちょっとカズマ、開けて」







研磨くんの声ではっとする。
どうしてわたしはこういう時、頓珍漢なことに思いを馳せてしまうのか。








「やだ」

「開けろ」

「…はぁ、じゃああと1分待って」

「なにすんの?」

「ちょっと、やっときたいことするだけ」

「…わかった、1分」









1分?









「穂波、時間ないからちゃんと答えてね。研磨怒ると絶対怖いし」

『…うん』

「あ、研磨今から1分」

「…ん、別に細かく数えたりしないから」








研磨くんは、別に怒ったり焦ったりしてない声。
カズくんのこと、研磨くん大事にしてるもんな。











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