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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第6章 リレー









「おれもそれなりに成長してきて、日頃結構我慢してるんだけど」

『…?』

「ダメだ無理、今日の穂波のその顔見てるとコーフンする。ねぇ、おれじゃダメ?」







カズくんがじりじりと詰め寄ってくるから…
わたしは条件反射のように後退りをする。









『ダメ…じゃないよ』

「………」

『カズくんがダメなんじゃない。研磨くんが、いいの』

「…やだ。 研磨のことはすきだけど、ちょっとくらい貸してくれてもいいと思う」

『貸すって……』








とん、っと背中がドアに当たって。
ここでもう行き止まりだ、と気付く頃には。









ぐっと首に手を回されて、
カズくんの唇がわたしのそれと重なる。

そしてそのまま舌がねじ込まれる。









「…やば キスってこんな気持ちいいの?」

『…んはぁ』

「穂波の顔も、すごい、もっとエロくなってる」









まだ、小さな舌。
それなのに熱く妖艶にわたしの口内を犯してきて、
骨抜きに… されるとこだった。

いや、されたのかな。

その証拠にわたしはいま、脚の力が抜けてしまって。
ドアに背中をつけたまますー、ぺたんっと。

地べたに座り込んでしまった。









「もっとしたい、ねぇ、いい?おれ、今日、止まんない」

『…だめ、だよ。 カズくん、大事にしなきゃ』









そう言って立ち上がろうと床に手をついて力を入れれば、
肩を抑えられて、一度ドアから離れた背中がまたどんっと音を立ててくっつく。

わたしに跨り、いつもよりかなりギラっとした瞳でわたしを見下ろすカズくんは。

やっぱりどこか研磨くんに似たとこがあって。

それだけで身体がキュウッとしてしまう自分を心底どうにかしたいと思った。









わたしに跨ったまましゃがんだカズくんは、
一度唇にキスを落としたかと思うと、
そのまま首筋に舌を這わせ出した。








なに… 本能? 刻まれた記憶?



…そっか年齢が違うだけで、
研磨くんだっていろいろ初めてのときから全てがすさまじかった。




カズくんもそうだなんて、聞いてない。
聞いてるわけない。 なにこれどうしたらいいの。












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