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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第5章 hotdogs, layer cakes & parfeit


ー穂波sideー







じゃあ何観よっかーってなって、
そのまま話しているうちに何故だか占いの話になった。

星占い。

そもそもなんでその話になったのかはわかんないけど、
夏休み前に芽衣から聞いた占いのうちの一つを読んだ。
2つ教えてくれたけどもう一つは思い出せなくって。

ある綺麗な文章で綴られているという占いのサイト。
そっちを思い出して、白布くんのパソコンで検索して一緒に読んだ。
今年の占い。






白布くんは牡牛座。
本当にすごく素敵な文章で描かれていた。

自分のことを丸っと知ってる、
自分のことを丸っと理解してくれてる一人じゃなくって、
自分を織りなすある部分をわかってくれてる人、っていうのがいろんなところに散り散りにいて、
それが自分にとって大きな橋になり得るみたいな。

どこか詩的で、でも、逆に具体的で。
物語のようでいて、現実的で。

わたしのなかの心にある言葉にできない感覚を掬いとって、
文字で紡ぎ上げてくれているようなそんな、感じ。








「知ろうとすれば、すぐにわかることの世界、か…」

『なんか、信じる信じないじゃない、魅力がある文章だね』

「だな、っていうか、バックナンバーあるならそれ読みたくね?
ちょっと答えあわせじゃないけど、面白そう」

『確かに確かに…!』

「じゃあまずお前の星座読んでから、バックナンバーいこ」









そうして2人でときに声を出したりしてその美しい文章を読んで、
はぁ… ほぅ…とかなりながら。

バックナンバーも読んでってしてたらいい加減眠くなっちゃって。
でもまだ読みたいね、ってパソコンと一緒に敷いたお布団の上に移動して、
2人でゴロゴロ寝転がりながら読んだ。

自分たちだけじゃ飽き足らず、共通の知り合い、誕生日がわかる人。
白布くんのお母さんや今日、お会いした大きくなった弟くん。
遊児に、共通じゃないけど、研磨くん。 あと牛島さん。








自分の星座の占いじゃなくても読んでて楽しいって、
それだけ魅力的な文章だからだよね、とか言いながら、
あくびの頻度は多くなって。

瞼がどんどん、重たくなっていく。
















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