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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第16章 釘


ー研磨sideー








穂波から着信。
気付いたけど出れなかったから、5分後にかけ直した。










『…もしもし研磨くん』

「うん、穂波。どうした?」










別に声が聞きたいから、だけの電話もいっぱいあるけど。
侑くんに会えてるだろうし、なんかなんとなく。
話すきっかけになれば、とか。










『…んと、今日侑くんに会えたよ。
研磨くんがお店教えてくれたって言ってた。ありがとう』

「…ん、よかったね。何してた?」

『一緒に海に入ったよ。 でもその前に一人でサーフィンさせてもらった』

「うん」

『でね、夕飯どうかなってお誘いして、今家に一緒にいるよ』

「うん」










全然、想定内。
侑くんにいきたい店でもない限り、夕飯は家に誘うだろ。

青葉城西のハジメくんって人のことすら誘ったんだから。
で、来ちゃうんだから。

想定外でもないけど、気になるのは、
ホテルまで送ってからじゃなくて、今家に侑くんがいる状態。向こうは22時前。
そんな時に穂波が電話してきたってこと。

まぁ理由は一つしかないかな、とか。
でもそれすらも別に事後報告でもいい…っていうか、想定内なんだけど。











『それでね、んーと…
侑くん、泊まっていってもらってもいいかなって研磨くんに聞いておこうと思って』

「うん、別にいいよ」

『………』

「想定内」











最初から家に直行じゃなければ、いくらでも話は作れる。
たとえすっぱ抜かれたとしても。
まぁでも今の侑くんにはそこまでの話題性はないかな。
今騒ぐとしたらSNSの人たちだけだろうだから、まぁ知れてるし。
そもそもSNSの情報なんて疑って見る人が多いから大丈夫。

本当にタチの悪い人たちは、そうだな…
侑くんがオリンピックに出てからとか出る前とか何かしら大事な時。
穂波がおれの彼女だって知られてる時。
とかそういう重なるタイミングでやってくるだろうなと思う。

そこまでの鋭い人が、今の侑くんに目をかけてるかとか
そこもまだ現実的に可能性は高くはないと思う。












「…想定内だけど、正直、」













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