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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第16章 釘


ー侑sideー











『…それは、えっとね、んと』

「………」

『…侑くんと一緒にご飯食べたいなって』

「…ホテルおっても夕飯なら毎日一緒に食べれるんとちゃう?」











いや、ほんまは理由なんてどうでもよくて、二つ返事にYESなんやけど。
やっぱ忘れて、みたいになっとるし、
今の嘘ではないんやろうけど、嘘やんな。
隠し事しとる、みたいな感じや。

ていうかナチュラルにあんだけあざといことする子やけど、
嘘へったくそやな、ほんまに。

やから研磨くんもある程度放っておけるんやろな。











『…うん、そうだよね。 んと、夜だけじゃなくて…』

「朝時間あるんやったらベーカリーとかカフェで待ち合わせもできるんとちゃうん?
夕方には閉まって朝早めに会いとるカフェも多いってさっき言ってたやん」

『…そう、なんだけど』

「…なんや焦ったいなぁ、ほれ、恥ずかしがらんと言うてみ?」

『………』










唇にちょっと力を入れた表情で俺のことを見上げる。見つめる。









『侑くんの身体をつくるご飯を、一回でも多く作れたら嬉しい。
でも外食っていう選択肢ももちろん楽しい、やりたい、一緒にできたら嬉しい。
…少しでも、そばにいて欲しい …じゃなくて、いたい』

「………」










そんなこと言ってええの?
普通に俺、絆されんで?










「俺はええけど、断る理由なんてないし」

『…ほんと?じゃあ、明日セッションの後迎えに行くね』

「…研磨くんには、」











言わんでもええのにな、なんなら内緒にだって余裕でできるやん。
今カズマくんもおらんのやし。

なのに、俺の方からそんなこと言い出してまう。
ほんま、なんなんやろ、この2人。











「…先に研磨くんには相談せんでええの?」

『…先に …あ、そうだよね、まず聞かなきゃだよね』

「…2人の普通はわからんけど、まぁ普通はそうやと思うで。今日本何時?」

『…14時前かな、ちょっと電話してくるね』

「…ぉん、俺もあとから連絡するいうて伝えといて」











あーぁ、今日泊まるんももうなしやんな。
俺やったら絶対嫌やもん。











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