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【ハイキュー】 続・波長 【孤爪研磨】

第16章 釘


ー侑sideー








穂波ちゃんの方にじりじり近づいて行くと、
穂波ちゃんは少しずつ後ずさって、結果壁に追いやる形になる。










壁に右手を添えて、
身体かがめて穂波ちゃんの顔を覗き込むようにする。

シャワー浴びた後で全体に湿った雰囲気の穂波ちゃん。
ほくほくしとる穂波ちゃん。
目は動揺を隠せない様子で黒目が小さく揺れとる。



…唆るなぁ。



そのまま、唇に触れる。唇で。
そっと。

ほんで、離す。
どっちかが顎を少しくいっとすればすぐにまた触れるくらいの距離。
息遣いを、肌で感じれるほどの距離。

もっぺん、ってなってまう、距離。










もっぺんって俺がほんの少し首を傾けると
それに合わせるように穂波ちゃんも少しだけ角度を変える。

…ほら、もう、受け入れるどころか、やん?











まだ舌はいれんと何度も、何度も啄むようにキスをする。
2年近く片想いしてんのに、会えたのは数えるほど。
やからこんな風に触れれる物理的なチャンスも、数えるほどやった。

その全部、今にのせて。
大切に、キスする。









だんだん、深なってきて、お互いの舌がそっと触れた。
この瞬間、やばいよな… 下半身が一気に疼く、いうか。

それを合図に俺の舌は穂波ちゃんの口内に侵入する。
ゆっくりゆっくり、今までの距離と時間さえも全部使って、
舌を絡めとる。 舌を、絡め合う。

ばさって穂波ちゃんが手にしとった俺の服が床に落ちる。

それが次の合図になるみたいに、
もうすでに深くなっとったキスがもっと深くなる。

まだそこ以外触れてへんけど、
お互いに身体が疼いて膝とか腿とか腰とかが自然と触れるいうか優しくぶつかる感じ。











罪悪感とかもう、そんなもんない。
後先なんか知らん。











行くとこまで行くしかないやん。











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