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鬼ヲ脱グ【鬼滅の刃/猗窩座・狛治】

第9章 月詠の子守唄




「38代 日神楽家当主 日神楽 桜華。

前代表 日神楽 雄治、嫡男 日神楽 雄一郎の本名を明かす。

並びに、これから起きる全てのことにおいて、決定権主導権も38代 日神楽家当主に譲渡する。

そしてデフォルメされた後のこの日神楽の姓の前も、38代当主に限り明かす事とする。」


御兄様が口上を述べるように声を張り上げ、口調を整えた。


その声と姿勢に全てが思い通りにならないからだのまま体に緊張が走った。



「第37代 日神楽家当主 日神楽 雄治なる者
本名 日神楽 縁壱

嫡男 38代当主候補 日神楽 雄一郎なる者
本名 日神楽 巌正

そして鬼舞辻無惨、並びに配下鬼一同の目を晦ますためにデフォルメした、この日神楽の名をつけたものの名は、創業者 日神楽 桜華。

元の名を継国 桜華

以上。だ........。」



全身の血管が痛い程に血流が早くなるのを感じて、400年前の記憶がなだれ込んでくるような感覚が苦しい。



だからといってその感覚をまるで他人事のようにしか感じないのは



わたしが、


今を生きているという証拠だとでもいうのだろうか。



頭が割れるほど痛いのに


すごく冷静で


別の自分を見ている感覚が強い。





「桜華。お前は叔父上と父上を結ぶ"結の呼吸"の使い手であり、発案者だ。

もうそこまで言えば全てがわかるだろう。

お前の本懐を果たして来い。

兄はいつでも、どこにいても妹を想っている。

思うままに走れ......。

父上を.......頼んだぞ........。」

























目覚めては



息をするのを忘れて



目を見開いたまま



暫くは動くことすら出来なかった。










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