第3章 櫻×大 1
-櫻井side-
智「あぁっ..また....ごめっっ」
「謝んなくていいから...何度でもイって?」
智「ほんと...にっ..おか,しくなっちゃうっ」
「なって?」
智「..んぁああ゛」
数えきれないほど達した智くんは
そのまま意識を手放してしまった
彼を起こさないようにそっとベッドから抜け出すと
寝室を後にした
お湯を軽く染み込ませたタオルと着替えを用意してから
再度寝室に戻る
できるだけ見ないようにして躰を綺麗に拭いて
着替えさせていった
智くんに布団を掛け直すとリビングに出て
スマホを手に取る
ディスプレイの中に "事務所" の文字を見つけて電話をかけた
「お疲れ様です... 櫻井です.....」
すぐに繋がった事務所への連絡はそのまま責任者へと引き継がれた
「...はい,ありがとうございます...はい..あっ...大野はしばらくうちで...はい..失礼します」
今回のことを伝えると早急に対処をするということだった
こういう時に事務所のありがたさを再確認する
自分自身でこの問題を解決に導いていくことが出来ないのが
もどかしいけれど...
騒ぎになったら智くんが自分を責めるのは分かりきってることだから...
その分今俺ができることは何でもしようと心に誓った
...どうか今だけは智くんにとって安心できる時間でありますように...
まだ智くんが眠っていることを確認してから
こめかみにそっとキスを落とした
汗をながしに風呂に入る
お湯を浴びると同時にさっきまで
何とか平静を保っていた頭が
ベッドで乱れた智くんの官能な姿を呼び起こす
やめてと俺の腕にしがみついてくる滑らかな腕
煽るような涙目で俺に縋り付いてきていた
いやいやと言いながらも欲望に忠実に熱を吐き出して
震えながらも快感に抗えていなかった...
その姿は今まで見てきた誰よりも
色っぽくて...よく..耐えたと思う...
「...っ..やば...」
ダメだと思う思考とは裏腹に
躰は欲望に忠実で反応を示し始める
罪悪感を抱えながらも治る気配のない
ソレを握り込んで上下にしごいていく
「はぁっ...智くっ,ごめっ....」
早々に熱を吐き出した俺は
すぐさまシャワーを冷水に変えた
あぁ...この冷水と共に罪悪感も洗い流してくれればいいのに...
