第2章 櫻×松 [アイオライト]
-櫻井side-
「「はぁ..はぁ.....」」
同時に熱を吐き出して乱れた息を整え始める
情事の余韻を引きずる潤は俺が少し動くだけで
" んっ.. " と艶のある声を漏らす
「大丈夫?」
潤「ぅん..」
顔中にキスを落としながら潤が落ち着くのを待つ
「潤?」
潤「な,に...?」
「俺には潤だけだよ? これからずっと..ね?」
潤「ん... 俺も翔くんだけ..」
安心しきった顔にキスを散りばめながら
情事前同様に自分の思いを伝える
そうすれば当たり前のように潤も思いを口にする
それだけで心が満たされるのだから俺も現金なものだ
潤を好きになる前は
"翔さんだけ♡" だとか "好き" だなんて鬱陶しいだけだった
恋だの愛だの面倒で....男も女も抱く相手ってだけ
まぁおかげで営業とかも上手く行くし持ち前の要領の良さで
智くんと雅紀3人で色々な経験をしてきた
...それは置いといて....
でも潤は初めて出会った時から何かが違った
最初で最後の一目惚れだ...
youmeLove現象はお互いに気持ちを
自覚しない限り起こらない
それがなかなか起こらない原因の1つだと思う
俺自身は潤が入社したあの日から好きだったけど....
欲を言えばもっと前から会いたかったななんて思ったりもする
潤「...翔くん..? どうかした,の...?」
「ん..? 潤の事を初めてみた時から好きだったんだろうな,って...」
潤「な,に言って...」
ただでさえ上気している頬を更に赤く染めていく
しまいには鯉のように口をパクパクさせる
絵に描いたように照れる潤はとても愛くるしい
「立てる? 風呂行こっか..」
潤「ぁっ..」
「ふふっ..感じちゃう? もう1回?」
潤「ちがっ...も,むり!」
いつも以上に攻め立てた躰は限界らしく
胸を押し返される
顔が強張っているから腰もいつも以上に痛むのだろう
慌てる潤を抱きかかえて風呂場に直行すると
壁に手を着かせて腰を突き出すような形にさせる
潤「しょ,く..ん....ぁ..ふ,ぁ...」
自分の吐き出した熱を掻き出すと甘い声を漏らし続ける
.....今日はこれで終わりにしようと思ってたのに....
これは潤が悪くないか...?