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アイオライト [気象系BL]

第2章 入社 初日 その後...


-櫻井side-

雅紀は気を良くしたのか上機嫌で調理をしている
コロコロ変わる表情が雅紀の魅力のひとつだ。
その表情に一喜一憂して遊びなのにも関わらず
本気で惚れ込む可哀想な奴らを何人も見てきた...

落ちる瞬間は無意識で天然なものだから
好かれるに決まってる...

とは言え堕ちた瞬間をあざとく見つける雅紀は
そこから相手をより引き摺り落として3人で可愛がる...
なんて事もした....自分達の事とは言え悪趣味だ....

まぁ...潤が雅紀や智くんに惚れられると困るんだけど....

しばらくするとキッチンブースには
ここが会社だという事を忘れそうな程に良い匂いが立ち籠もる

その匂いに混ざって "おぉー" だの "すごーいっ!" なんて
黄色い声が聞こえてくる
声の発信元を辿るともちろんその人物達は潤を囲う2人

2人の方を見遣ると2人の視線の先には想い人...潤がいる
潤はフライパンを片手に料理を作っている様だ...
その姿は遠目から見ていても華麗でカッコイイ...
料理男子ってやつか...

斜め前に座るニノは歓声が上がるたび、
自分が褒められたかの様に誇らしげな表情を浮かべる

本当に仲がいいんだな...



智「出来たよー」

しばらくして智くんが出来た料理を両手に
持ってきてくれた

「ぅわぁー うっまそう!」

その料理はいつもより豪華でどことなく盛り付けも綺麗だ

雅「すごくない!?」

智「松潤どんどん作ってくれるから吃驚したよ」

ニ「うちの潤くんすごいですよねぇ このお弁当も潤くんが作ったんですよ」

またまた誇らしげに弁当を翳してから風呂敷から取り出し、
キラキラとした瞳で弁当...というか中の
チーズが乗ったハンバーグを見つめている

....鼻の下が伸びてるよ智くん..まぁ分からんでもないけどね...

ニノの大絶賛に頬を赤らめながら俺の隣に
席を着く潤は本当に可愛い

あぁ...俺も鼻の下が伸びてるんだろうなぁ...

雅「ちなみにね翔ちゃんのご飯はフルで松潤特製なんだよ!」

「マジで?」

潤「はい...お2人共各々の料理は作られていたので....お口に合えばいいんですが...」

これは..嬉しすぎるぞ...
だらしない姿になっているであろう顔を引き締めようと
咳払いをしてから潤特製らしいその目の前の料理に向き合った
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