第1章 入社と出会い
-松本side-
櫻「そういう個人的な設備まで揃ってるからさ既に社内にいる人間を採用するのもなぁってだからこの時期だし新卒を入れるのはどうだって事で俺たちが第一の採用・不採用を決めたの」
俺たち....?
俺たちって..
「えっ まさかお3方が?」
櫻「うん ニノの事は智くんが推薦しててさ」
「じゃあ...俺は..」
櫻「勝手にごめんね? 一応..俺がね」
そうだったんだ..
だから指導係もこの2人なのかな...?
櫻「こんな荷が重い仕事...嫌だった?」
「いえ全然 逆に選ばれたのが俺なんかで良かったのかなぁって」
櫻「潤だからだよ だから俺なんかって思わないで?」
「はい...ありがとうございます...」
改めて言われるとなんか照れるんですが...
櫻「さっき雅紀が言い忘れてたけど..このフロアの部屋数増やすと工事レベルになっちゃうみたいで...部屋なんだけど潤は俺と相部屋になるけど大丈夫?」
「俺は平気ですけど...櫻井さんは..」
櫻井さんが面倒だと思うなら極力部屋を使わないようにしないと..
櫻「俺も大丈夫だよ」
「あの部屋って結局何の時使ったりするんですか?」
櫻「泊まったりする時?って言っても俺たちほぼ毎日あそこなんだけどね」
あはは なんて言いながらごく当たり前かのように話す
毎日!?
櫻「あっ 俺たちが好きで居座ってるだけだから気にしないでね? ....その..恥ずかしい話学生の頃から遊んでばっかで..仕事以外だとただ遊ぶって感じだったから....ずっと会社にいる方が楽って3人ともなっちゃってたんだよね」
「遊ぶっていうのは....その..」
単純に疑問に思って尋ねると
慌てたような顔色になった櫻井さんは
さっきまで合っていた視線を逸らしていく
「櫻井...さん..?」
櫻「つまり...その...性別に限らずいろんな人を..ね...」
あ....そういう遊び..
「す,みません...変な事聞いて..」
櫻「いやいや...そういう事ばっかしてた自分のせいだし..逆にごめん...」
出逢ってすぐの爽やかさが嘘のようにネガティブなオーラを漂わす櫻井さん
櫻「こんな奴と部署のみならず寝泊りする場合の部屋も同じとか..嫌だよね...」
「そんな事ないですっ 櫻井さん大丈夫ですから...」
