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アイ・オープナー [気象系]

第2章 出会い


-櫻井side-

萌「社会勉強か...」

「うん 沢山の人と関われるっていうのは立派なスキルだよ」

萌「私のスキル..」

「うん 要は気の持ち様だよ」

萌「櫻井さんが言うと説得力ありますね んふ ちょっと頑張ってみようかな」

「ふふっ めっちゃ応援する」

萌「ありがとうございます」

噛み締めるようにはにかんだ笑みを浮かべる
萌歌ちゃんを見つめると胸が高鳴った

俺ならこんな思いはさせないのに

俺なら...?
あー、そっか俺萌歌ちゃんに惹かれてるのか..
自分の気持ちを自覚すると色々と腑に落ちる

確かに萌歌ちゃんにが彼氏いるって聞いた時は
何故かショックを受けた

受け身な恋愛しかしてこなかった癖に
出会ってたった数時間で年下の女の子に惚れるとか...

これ..気づいちゃいけない思いだったかなぁ..

萌「..?... 櫻井さん?」

「..ん? あっごめんごめん どした?」

萌「上着...嬉しいですけど..寒くないですか?」

「うーん そこまでは.. あ、そうだ萌歌ちゃんコーヒーとココアだったらどっち好き?」

萌「ココア..ですかね」

「ふふっ やっぱ兄妹だね 甘党なの?」

萌「そうですね んふふ」

「おっけ ちょっと待っててね」

ベンチから数メートル離れた公園の入口にある自販機に向かう
できるだけ心落ち着かせなきゃな...

儚げな雰囲気を垂れ流す萌歌ちゃんに胸が高鳴りっぱなしだ

ホットココアと自分用のコーヒーを買って
萌歌ちゃんの方に振り向くと
彼女はベンチから立って真っ直ぐに俺を見つめていた

数時間前に萌歌ちゃんの家の玄関で初めて会った時の光景が蘇る
今覚えば..あの瞬間から惹かれていたのかもしれないな..
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