第2章 友達
-萌歌side-
大野先輩と知り合った翌日
~キーンコーンカーンコーン~
4限目終了の合図が鳴ると
昨日のようにお昼を食べ損ねないようにと急いで屋上に向かった
~ガチャ~
屋上に出ると昨日と変わらず心地いい風が吹いていた
とても気持ちいいものだから昨日と同様思いっきり伸びをして
ベンチに腰掛けようとすると奥の方で男の人が倒れてるのが見えた
「えっ」
制服を着ているからうちの生徒だろう...
まさか死んで..る...?
いやいや...貧血とかで倒れてるのかもしれない!
そう思いながら急ぎ足でその人に向かっていくと...
「大野先輩!?」
昨日知り合った大野先輩が気持ちよさそうに寝息を立てていて
体調不良等ではないと分かり一安心.... じゃなくて!
「大野先輩? 大野先輩! 起きてください!」
大「ん~? だ~れ?」
かわいい.. でもなくて!
「昨日お会いした嵐城萌歌です 覚えてませんか?」
残念...ちょっとショックだな
なんて思っていたら
大「萌歌~? えっ!? 萌歌ちゃん!? どうしてここに?」
「お昼ご飯食べようと思って 昨日から昼休みになるとここに来てたんです」
大「お昼? ここで?」
覚えててくれたんだ!
という嬉しさが込み上げてきた時に質問されたものだから
つい本当のことを口走ってしまった
なんて言い訳しようかと頭をフル回転して考えていると...
大「んふふっ やっぱ面白いね萌歌ちゃん」