第2章 友達
-大野side-
?「そうだったんですね すみません邪魔しちゃったみたいで..」
そう言いながら彼女は立ち去ろうとするものだから...
「待って」
つい声をかけてしまった
?「..?... はい なんですか?」
「君のクラス教えて?」
?「クラスは 1年E組です」
E組?こんな子が学年最下層のE組なのか...
「あと名前もいい?」
?「萌歌... ..嵐城 萌歌です」
「萌歌ちゃんかありがと 教えてくれて」
萌「あの あなたは..?」
「俺? 俺は2年A組の大野智」
萌「A組!? しかも2年生がどうしてこのフロアに?」
「ちょっと用事があってさ」
萌「そうなんですね」
「萌歌ちゃん」
萌「何でしょうか 大野先輩」
「先輩?」
萌「だって先輩じゃないですか」
「ふふっ」
萌「え? 私なんかおかしなこと言いましたか?」
「いや 初めて先輩呼びされたからさ」
俺は大野様とか智坊ちゃんとかしか呼ばれたことがなかったもんだから
先輩呼びが新鮮でなぜかとてもうれしくなった
「俺 そんなにフラフラしてた?」
萌「はい,かなり... ふふっ」
ふらついてた俺のことを思い出したのか彼女がふわっとした笑顔で笑った
それを見ると俺も笑うことが出来てメンバー以外には初めて見せた
本当の笑顔が彼女の前では作れたんだ
萌「あの... 大野先輩」
「ん?」
萌「お友達待ってますよ?」
「友達?」
そう言いながら萌歌ちゃんの指差す方向を見ると翔くん達が怪訝そうに
こちらを見ていた
「本当だ じゃまたね萌歌ちゃん」
萌「あ はい!」
この笑顔忘れられないな...
そう思いながらみんなの方に小走りで向かった
小走りでみんなのところに向かうと
ニノから今回の[storm]は中止だと聞かされそのまま解散した