第2章 友達
-大野side-
ニノが理事長と連絡していることに気づかず
ほぼ半醒半睡の状態で1人で歩いていると...
?「あの~ 大丈夫ですか?」
「え? ...何で?」
?「いや, その...目を瞑りながらフラフラしていたので もしかして体調でも悪いのかなって...」
声がした方向を向くと1人の女の子が立っていた
この子俺を知らないのか?
いやそんなことあるわけない...はずだ..うん...
でもこの子の態度は演技に見えないし
猫なで声で言い寄ってくる今までの女とは大違いだった
こんな女に会ったのは生まれて初めてかもしれない
俺達には生まれた時から権力も地位もあった
だから俺達に寄ってくる奴は俺達本人じゃなくて
顔だったり家に目的があって近づいてくる
でもこの女は違うなぜかそう思えた
それに何より俺達のことを知っている奴は
[storm]決行の時にましてやこんなに人がいる中で
話しかけてくるはずもない
「ちょっと眠かっただけだから大丈夫だよ ありがと」
だからなのか自然と嵐のメンバーと同じような
素の対応になっていた
今までの人間には冷たくすることしか出来なかったのに...