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【R18】遥かな愛

第2章 往昔



──トイレに行きたい。


けど、授業中にトイレに行くのは恥ずかしい。


授業はまだ始まったばかりで、休み時間までまだまだ時間がある。


とりあえず我慢して、終わったらトイレに行こう。


そう考えて授業に集中する。








『(痛い……)』


さっきまで感じていた感覚が痛みに変わった。


生理が始まったのかな、ものすごくお腹が痛い。


生理痛は重たいけど、我慢できる程度。


でもこの腹痛は全然耐えれない。


この前生理来たばっかりなのに……


少し不安になった。






そのまま頑張って耐えて授業を受けていると先生に当てられた。


「じゃあ、ここの文さん読んでください」

『えっ、えっと……』


痛くて授業に集中できていなかったから、急に当てられて焦った。


どこの文を読めばいいのかも分からなかった。


「さん、体調悪いの?顔色が良くないよ」

『……!』


先生は心配しながら聞いてきた。


言えなかったから先生が気づいてくれてホッと、少し安心した。


「保健室に行く?」


少し保健室に行くことを躊躇したけど私は先生の言葉に頷いて、保健室に行くことにした。


「1人で大丈夫?」

『はい…』


立ち上がって、私は教室のドアに向かった。


私は3組だから、1組と2組の横の廊下を歩くのはすごく恥ずかしかった。




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