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【R18】遥かな愛

第2章 往昔



朝起きると、お父さんはいなかった。


私が寝る前も帰って来ていない。


多分出かけてくるって言ってから、家に帰って来ていないのかもしれない。


やっぱり寝ても忘れはしなかった。


『(腰とお腹が痛い……)』


億劫な気持ちのまま、朝ごはんの準備をする。


──お母さん、帰って来ないかな……


そんなことを思いながら、冷蔵庫を開けた。


何も朝ごはんを作る材料がない。


ない時の代わりにパンを食べるているけど、パンもない。


──今日は朝ごはん抜きでいいや。


パタン、と冷蔵庫のドアを閉めた。


顔を洗って、歯磨きもしてそれから制服に着替えよう。


それを済ませて学校に行くことにした。






********





授業の態度は悪くない方。だけど、今日は全然集中が出来ない。


友達にも何度か「ちゃん、大丈夫?」と聞かれた。


その度友達に笑顔で何もないよ、と答える。


子宮がムズムズというか何かする。


どうしたらいいのか分からなくてもじもじと、足を擦る。


『(授業中なのに……)』


昨日の夜のことを思い出してしまう。



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