第24章 悪夢の再来
そこからの桜雪の生活は部屋のカーテンは締め切り、常に長袖を着てフード付きの紫外線カット予防の服を着る。
本来は校則で禁止されているが制服の下には紫外線カットのトレンカ着用。
そんなスタイルで登校する事になった。
『鬼に戻っちゃうとはね…』
桜雪は力の加減が出来ずにいた。
調理実習で上手く掴めずに割れてぐちゃぐちゃになった卵を見つめながら悲しそうに呟いた。
『大丈夫だよ…桜雪さん。俺がやるから。』
炭治郎は優しく微笑んで言った。
桜雪はひたすら力の加減を覚えようと頑張った。
何度やっても卵や豆腐が上手く掴めない。
何度も何度も隠れて泣いた。
部活に行ったら行ったで素振りをしたら竹刀が折れた。
日輪刀だと問題ないらしいが…
桜雪はしばらく、部活を休む事にした。
部活がないとどうしていいか分からず…学校の裏山に出かけて血で鬼を呼び寄せて斬りまくった。
切った手首にはたくさんの傷が出来た。
それに気づかれたくなくて実弥を避けて生活して
リストバンドをして隠していたが…
『おい…桜雪…こっち来い…』
『やだ。』
『来いって言ってんだろうがァっ!!』
『いやだっ!!』
『俺の事…避けてんじゃねェっ!!』
家に帰って避けるように行動していたらキレられてしまった。