第1章 小さな店
「リヴァイ!」
「なんだ」
朝からハンジに呼び止められる。
今から会議のはずなんだが…。
「いや、最近はエルヴィンの誘いを断るから女でも出来たの?っていう話だよ」
「…そんなんじゃねぇ」
「はははっ!そうだよねリヴァイみたいにクソクソいう男を好きになる物好きなんかっていってぇ‼︎蹴ることないだろう⁉︎」
ゴチャゴチャ言ってるハンジの横を抜け会議室へ足を運ぶ。
確かに、あっちはただのよく来る客ってくらいにしか思ってないだろう。
「先週の壁外調査が終わってから体調不良を訴える者が増えた。流行病という可能性はないが、明日から3日間調査兵団は全兵休暇にした。しっかり疲れを取るように、と班員に伝えてくれ。外出は許可する。以上だ。解散」
ガタガタと椅子を鳴らしだんだんと人が減っていく。
ある程度人がいなくなってから出ようとしたらエルヴィンに声をかけられた。
「エレンの外出も許可してやれ。同期に会えるだろう」
「あぁ」
「今日は一杯行くか?」
「毎日飲んで平気か?」
「あぁ、明日から休みだからな」
「そうか」
「じゃあいつもの店で」
「わかった」