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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第21章 秘密と葛藤


「ありがとう。なんだか月神さんが柱になったから、ちょっと焦ったと言うか置いてけぼりになっちゃったような気がして。うん、私に出来ることを頑張る。ありがとう、月神さん!これ、遠慮なくもらっていいかしら?」

握っていた更紗の手から小包を受け取り、ニコリと笑って自分の手の中に収めた鈴村に更紗も笑顔を返し、大きく首を縦に振った。

「柱になれたのも皆さんの……鈴村さんのお力添えがあったからこそです!小さな物ですがぜひお受け取り下さい。私、これから頻繁に本部へ出入りしますので、またお相手お願いします」

「そうなの?!もちろん、いつでも遊びに来て!その時こそ、お着替えお化粧させてもらうから」

そう言えば……鬼に攫われて鈴村に保護してもらった時にそんな約束をしていたと思い出した更紗は、再び首を縦に振って頷いた。

「はい。楽しみにしております!あ、すみません……そろそろ本部に向かわないと……」

楽しい時間はあっと言う間に過ぎてしまう。
まだまだ話したい気持ちを抑え、更紗はペコと鈴村へ頭を下げる。

「ううん、こっちこそ引き止めてごめんね。お仕事頑張って!ずっと応援してるから!」

「私こそお時間取らせてしまいすみません。でもすごく楽しかったです!ではよい休日をお過ごしください」

温かな笑顔と言葉を受け、更紗は本部へと足を動かした。
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