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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第21章 秘密と葛藤


「よく私だって分かったね!今日隠の隊服着てないのに……って月神さん柱になったんだよね?こんな話し方じゃ駄目ですよね」

途端に敬語になってしまった鈴村に更紗は悲しそうに眉を下げ首を左右に振った。

「隊服着ていなくても分かりますよ!声も目も鈴村さんですから!あと話し方は今まで通りでお願いします。私は私で変わりませんし、少し寂しくなっちゃいますので……それと遅くなりましたが隊服、ありがとうございます!急遽作っていただいたはずなのにピッタリですごく助かりました!」

最後に鈴村が更紗と会ったのは随分前だが、変わらず表情がコロコロ変わる更紗にホッとしたように肩の力を抜き、下に下ろされていた更紗の手をぎゅっと握り締める。

「月神さんが変わってなくて安心したよ!隊服は予備に作ってた隊服の釦を変えるだけだったし、全く手間も掛かってないから大したことないからね。で、お化粧品だったっけ?任せて!私、今日休みだけど……月神さんはお仕事みたいだし、ちゃちゃっと選んじゃおう!」

言うが早いか鈴村は更紗握った手を引っ張り、店の奥へと進んで行った。

年の頃が近い女子と買い物が初めてな更紗は、それだけで嬉しく思わず顔が綻んだ。
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