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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


だが質問は尽きず、2人きりのこの場をここぞとばかりに利用して杏寿郎へと答えを求める。

「私は何の柱になるのですか?炎は杏寿郎君ですし、やはり紫炎……でしょうか?」

現在の更紗の日輪刀の色は紛うことなき炎のものだ。
日輪刀の刃の色と司るものが違っても問題ないのか……それとも紫炎の呼吸を多く使うようになった今、刃の色が変わるのかなど更紗の疑問は尽きない。

「属性ごとに1人の柱と決まっているので、更紗は炎柱にはなれない。そもそも君の体に1番合っているのは紫炎だ。自ずと紫炎の柱になるだろうな。日輪刀は炎の色に変化していたが……それが紫炎柱になってから色が変わるのかは俺も分からん。前代未聞だが、新しく賜る日輪刀を握ったら薄紫に変化するかもしれんな」

杏寿郎でも分からないことは諦めるしかない。
柱の1人が認知していないなら、情報を共有している他の柱も知らないはずだ。

「ありがとうございます。先に聞いておきたいことはこれで全てです。……いつもならここに天元君が来て下さるので、来られないのは少し寂しいですね」

広い部屋を見回しても部屋の入口を見てもやはり天元の姿はなく、しんみりした空気が漂った。
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