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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


バレていないと思っていたのか、槇寿郎は信じられないものを見る目で千寿郎を見ている。
千寿郎はただニコニコと返しているだけで、何も答えようとはしない。

「そうなのですか?お義父さまに探してもらえるなんて光栄です!お礼らしいお礼は出来ませんが……よろしければ朝餉を召し上がっていってください。剣士の方々がいるので賑やかで楽しいですよ!ね、杏寿郎君?……杏寿郎君、どうかされましたか?」

和気あいあいと3人で話している隣りで杏寿郎が腕を組んで首をひねっている。
珍しい杏寿郎の姿に更紗はもちろん、槇寿郎、千寿郎の意識がそちらに集中した。

「あ、すまない。俺は今日の朝起きてから要を遣いに出そうと思っていたんだ。となると、要が自らの意志で父上や千寿郎に伝えに行ったということだ!うむ!相変わらず君は要や神久夜に好かれているな!」

現在、この部屋に要や神久夜がいないので確認のしようがないが、杏寿郎がそう言うのならば間違いないのだろう。
要は昨夜、どこかしらで2人の会話を聞き、喜び勇んで煉獄家へと旅立ったに違いない。

「神久夜さんも要さんも可愛らしいので、私も大好きです!それにしても珍しいですね。要さんが自ら飛び立つだなんて……でも、そのお陰様でこうしてお義父さまと千寿郎君にお会い出来ました!皆さんの朝餉と一緒に、要さんと神久夜さんにもご飯を作らなくちゃ!」
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