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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


圭太の的を得た指摘に肩をビクつかせ更紗から視線を逸らす剣士たちに笑顔を零し、杏寿郎と義勇の手合わせ見学にまで配慮してくれる圭太に視線を戻した。

「皆さんが手伝って下さったので随分と時間に余裕が出来ました。作り終えてからでも十分間に合いますよ。よろしければ圭太さんや皆さんも一緒に行きませんか?柱の方々の剣技、すっごく綺麗なんですよ!」

自分が女子だから話したいと思っているだけかもしれないが、それでも更紗にとって嬉しいことであり、大切にしたいと思える縁で交友を深めたいと心から思った。

それに一般剣士たちが格上である柱の稽古を直に見るなど滅多に出来ないことなので、是非とも感動を共有したいという考えも含まれた提案である。

もちろん圭太は提案がなくとも見学に行くつもりだったので、永遠と握り飯をこさえている剣士が答えるより前に頷いて返事を返した。

「俺は一緒に行く。煉獄さんと冨岡さんの技を間近で見てみたいし。そうと決まれば……ほら、月神行くぞ!でなきゃ全員でゾロゾロ行く羽目になる」

鍋の火を止めるや否や、圭太は手を洗っている途中だった更紗の腕を掴みその場から強制的に移動を促すが、周りからはひんしゅくの嵐だ。
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