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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


地獄の筋力強化稽古をしている横で優雅に茶を飲まれるという一種の嫌がらせを剣士たちが受けている頃、仏と思しき阿修羅こと更紗は無一郎に相手をしてもらいながら治癒を永遠と繰り返していた。

「能力を向上させる為に協力してほしいって言われた時から思ってたんだけど、更紗ちゃん器用だよね。不死川さんを相手にしながら治癒してたの?」

更紗のことを器用だと言うが、木刀を振り続けながら普通に会話している無一郎の方が更紗からすれば器用だと思う。

「実弥さんの所では……違います。柱側として……」

「ほら、集中途切れさせない!」

容赦がない。
現在更紗は格上相手に木刀を振りながら剣士たちへ治癒を行い、無一郎の問い掛けに答えているのだ。
治癒に慣れているとはいえ、3つのことを同時に行うことは容易ではない。

「う……すみません。多数の剣士相手に無限打ち込みをしていたので、まだ優しいものだったように……思います!」

息を整えようと無一郎の木刀を弾き後ろへ跳躍するが、すぐに間合いを詰められ息を着く暇もありはしない。

「甘い!高速移動なんだからこれくらいのこと予想出来たでしょ?あと少しで合格出してあげられるから頑張って!」
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